先日、初めて脳ドックなるものに行ってきました。
いわゆるMRI検査というやつですが、すごいドキドキしましたね。
例えるならば騒音が鳴り続ける棺桶内にいるような感覚です。
最初に耳当てさせられるのでどんなもんかと思っていたのですが、予想を超えて騒音がでかくてかなりビビってました。
ゾンビ映画なら足から食われて死んでいましたね。(´∀`;)
さて、本編入ります。
最近は気温も高くなってきており、24時間暖房ではなく、寝ている夜間や温かいお昼は暖房を消す間欠暖房に切り替えています。
ただ、京都はまだまだ気温が安定せず、深夜には5度を下回ることもあるので、そういう場合は夜もエアコンをかけ続けています。
で、間欠暖房に切り替え始めているということで、高気密高断熱ブロガーの定番(?)ともいえる無暖房での温度低下を実施してみました。
さて、クロセ家の保温力はいかほどだったのでしょうか?
無暖房の条件と結果
無暖房の条件
無暖房の時間は0時~7時の7時間です。
次にざっくりと我が家の温熱に関するスペックを紹介。
・UA値 0.40
・C値 0.26
・延床面積 約38坪(ハーフ収納、スキップフロア含む2.5階)
・窓サッシ APW430 掃き出しのみAPW330真空トリプル
・換気 第1種換気(熱交換率75%程度)
・3人家族
次に無暖房時の外気温遷移は以下のような感じです。

0時頃は8度、日の出前の6時には5度まで下がり、日の出後の7時にはまた6度に上がっています。
まあまあ寒い朝ですね。
無暖房の結果
上記条件で放置した結果は以下のような感じです。

上の温度がリビング、下の温度が玄関です。
ここでは主な部屋であるリビングの温度を見ていきましょう。
温度は一晩で約3度下がりました。
個人的な感想ですが、UA値とC値のわりに温度低下が大きいと感じました。
サラッとブログを見て回って感じですと、これぐらいの数値ですともっと温度低下の幅が小さいイメージです。
ではなぜそういった結果になったのか考察してみましょう。
温度低下が予想以上な要因の推測
家の形状
クロセの家は平面図で見ても立面図でみても縦長な家です。


UA値は外壁ラインから逃げる平均の熱量を示したものです。
そのため、家の形状が縦長だろうが正方形に近かろうがほとんど同じ値になります。
(正確には屋根と床の面積が小さくなるので多少は変わりますが)
一方で、家の形状が縦長だと同じ壁の量でも熱が逃げやすくなります。
詳しい説明は省きますが、逃げる熱量を床面積で割るQ値のほうがそのあたりをより正確に反映しているといえるしょう。
一般的に使われているUA値⇔Q値の近似式だとクロセ家はQ値1.5程度になるようですが、クロセの家は普通の家より形状が悪いので1.6とか1.7ぐらいあるのかもしれません。
間欠暖房に切り替えたため
前述したとおり、クロセ家はこの実験をする前に間欠暖房に切り替えています。
間欠暖房に切り替えると、暖房をしていない間は蓄熱している熱を消費するはずなので、24時間暖房の時よりも家の中に蓄熱される熱量が少なくなるものと考えられます。
加えて、クロセ家はあまり日射取得量が多くありませんので、間欠暖房を初めてしまうとしっかり日射を考えて家を建てている人よりもより蓄熱が不十分なのだと思われます。
実はUA値0.4もない!?
まずありえないとは思うのですが、もしかしたらクロセの家はUA値0.4もないのかもしれません。
もし本当ならヤバイ話ですが。(´∀`;)
ただ時々他の人のブログを見ていると吹付断熱を屋根に300mm、壁に140mm程度で窓をトリプルにしていてもUA値0.35~0.38程度なんですよね。
クロセの家は窓こそオール樹脂のトリプルガラスですが吹付断熱を屋根に200mm、壁に100mm程度なんですよね。
本当にUA値0.4もあるのかな?と時々疑問に感じるときはあります。
まあZEHを取るために計算もされているのでさすがにそこは問題ないでしょう。
さすがにね。( ´∀`)
終わりに
今回は無暖房で放置した時の温度低下を観察してみました。
結果は思ったよりも下がりましたが、それでも賃貸の時は無暖房だと今よりもさらに寒かったので高気密高断熱の家を目指してよかったなと思います。
エアコンを点ければすぐに温まりますしね。
参考になるかはわかりませんが、実験結果の展開でした。
では。
コメント
クロセさんはじめまして。
現在同じハウスメーカーで家を建築する予定の者です。
一つ質問なのですが、クロセさんのお宅のフローリングはトリニティとのことですが、どの色を選択されましたか?
我が家もトリニティを採用予定ですが、クロセさんのお宅のフローリングが気になりまして…
本来ならメーカーのショールームで実物を確認すべきだとは思いますが、週末はコロナで東京が封鎖され、不要不急の外出は控えるようにとのことなのでなかなかショールームにも足が運べず…
お手数ですが教えて頂けると嬉しいです!
舞さん
こんにちは!
我が家のトリニティは調べたところオークでした。
コロナの影響の中の家づくりは大変そうですね。
うまくいくようにお祈りしておきます。
またお聞きしたいことがありましたらお気軽にお聞きください。
初めまして。いつも楽しくブログ拝見しております。
私もアイ工務店さんで契約し間もなく引き渡し予定なのですが、
エアコンについて質問させて下さい。
エアコンは何畳用のものを設置されてますでしょうか?
どこかで書かれていたらすみません・・・。
うちはクロセさん程に高気密高断熱ではなく通常の長期優良仕様ですが、
例えば20畳のリビングに20畳用のエアコンが必要なのかな?
少し畳数を下げた安いエアコンで足りるのかな、と家の性能に期待しております。
その辺り考察されていたら、お聞かせいただければ幸いです。
ぜろさん
こんにちは!
エアコンですが、私は38坪、つまり76畳を1階にある20畳用のエアコンで冬は暖房しています。
また、夏は2階にある8畳用と6畳用のエアコン2台で冷房を済ませる予定です。
さて、ぜろさんの質問に対する回答ですが、
まず間違いなく20畳用のリビングに20畳用のエアコンは必要ありません。
最適なエアコンの出力を調べたい場合は、以下の手順を踏んでください。
①ぜろさんの地域において、長期優良住宅のUA値がどの程度か調べてください。
(わからない場合は0.87としてもいいですが、オーバースペックになる可能性があります)
営業さんに、ぜろさんの家のUA値がどの程度か聞いてみるのもありでしょう。
②以下の式にUA値を入れてQ値の近似値を求めてください。
Q=2.67 x UA + 0.39
UA値を0.87とした場合は、Q=2.67*0.87+0.39≒2.71になります。
③以下のさとるパパさんのページにエアコンの必要出力を計算するツールがあります。
https://www.2x6satoru.com/article/select-air-conditioner.html#toc12
これを利用して必要な暖房能力を算出してください。
Q値は先ほど算出した値を、C値は気密測定をしていなければ適当に2.0としておいてください。
ちなみにですが、床面積は1畳≒1.8m2ぐらいです。
④算出した暖房能力をもとにエアコンを選定してください。
各エアコンメーカのページを探せば、
「暖房能力=3.0kW」といったような表記があるはずです。
以上がエアコン選定の手順です。
補足として、個人的な感覚ですが、出力値は算出した値に対して1.5倍くらい余裕をもったグレードを選択しておいたほうが無難かと思います。
例えば、計算上で必要な暖房能力が3.0kWと算出された場合、4.5kW以上のものを選んだほうが無難です。
上記でわからなければ、随時質問していただければまた回答いたします。
早々に有難うございます。
そういえば、クロセさん冬は全館空調でしたね。
メーカー選定時の一条やヤマト住建の展示場を思い出します。
教えて頂いたサイトでうちの仕様で概算をはじいてみますと、
想定の半分の畳数で十分足りる結果となりました。
最近のエアコンが謳っているスペックと住宅性能では、
なかなかの乖離があるようですね。
ただ仰って頂いたように私も余裕度は見ておくべきかと思いますので、
もう少しじっくり勉強、検討してみようと思います。
色々考察されている方の意見は大変参考になりました、有難うございます。
(小さくなればエアコン代がうくのと、室内機の重量が大きければそれだけ
壁の耐力も必要ですので、その辺りも安心しました)
メーカが提示している畳数は昔の無断熱の家を想定しているようですので、
長期優良住宅を取得できるような家であればオーバースペックになると思います。
難しい話ですが、ぜろさんなりに色々調べてみて検討してみてください。