我が家のZEH事情と失敗談

ZEH
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いよいよFE風花雪月を始めてしまいました。
前評判がよかったのでドキドキでしたが、
実際やり始めると辞め時が見つからないっす。
これはいいゲームの予感…!

では本題です。

本日は我が家のZEHについてと、
ちょっと失敗してしまった点を公開します。

ちなみにZEH自体についてはそこまで詳しく説明しません。
すでにいろいろなサイトで説明されているでしょうしね。

一応軽く説明すると、
ZERO ENERGY HOUSEの頭文字をとったものであり、
国が推奨している省エネ住宅のことです。

その名前の通り、発電所の電気を使わず、
自分の家の自家発電のみで家の電力を賄いましょうというものです。

ざっくりいえば、以下の2つの条件を満たすことで補助金がもらえます。
①可能な限り家の消費エネルギーを小さい家にする
②消費エネルギーに対して同等以上の発電ができる設備を採用する

もらえる補助金については2種類あり、
通常のZEHですと今年は70万もらえます。
更に条件が厳しくなるZEH+(プラス)だと115万円もらえます。
(年によって変わります。上記金額は2019年時)

クロセ家のZEH

ZEHの条件を満たすためには、まず必要最低限のUA値を確保する必要があります。
クロセの場合は、ここで紹介したように高断熱の家に仕上がったため、
あとは太陽光を必要なだけ設置すれば申請できる状態でした。

で、その太陽光についても、もともとつけたいと話したところ、
契約時に5kW分の太陽光がプレゼントされていました。

上記のため、クロセはほとんど追加必要なしで申請できる状態だったので、
迷わず申請することにしました。

また、前述のとおりZEHには種類があります。
クロセは高気密高断熱の家を目指していることから、
より条件の厳しいZEH+で申請する予定であり、
少ない申請枠も確保できていました。
(ZEH申請数はハウスメーカごとに決まっています)

ところが、ある設備が原因で結局通常のZEHになってしまいました。

クロセ家の失敗

はい、ではクロセ家の失敗とは何かというと1FのLDKにある床暖房です。
まずクロセ家の床暖房の設置個所を見てみましょう。

オレンジ色の線で囲った場所が床暖房になります。
見てわかる通り、LDKのほとんどを埋めるような形で設置しています。

キッチンの左側が足りないように見えますが、
カップボードを置く場所なので空けています

で、これの何が問題かというと、LDK右側にあるタタミコーナーに
床暖房が入っていないこと
です。

床暖房ですが、ZEHの計算においては、
そこまで消費エネルギーが大きいものと判断されないようです。

しかし、部屋に対して床暖房の設置場所がある一定以上の割合を占めていないと、
床暖房とエアコンを同時に使うと判定されてしまい、
結果として消費エネルギーが大きいと判定されてしまうんですね。

で、クロセの場合はタタミコーナーがLDKの一部とみなされ、
かつ、ここに床暖房が設置されていないため、
エアコン併用と判断され家の消費エネルギーが大きくなってしまいました。

加えて、クロセの家には吹き抜けがありますが、
これも消費エネルギーが増える要因として見られるため、
マイナスポイントになってしまいました。

さらに消費エネルギーが増えたということで、
ZEHの条件を満たすための太陽光発電の量も増えてしまいました。
つまりコストアップです。

うーんまさか床暖房1つでここまで振り回されるとは…
というわけで、ZEH申請予定かつ床暖房を設置予定の方は、
設置場所、設置範囲には気を付けるようにしてください。
一条工務店のような全館床暖房ならたぶん問題ないっす。

ZEHは得なのか?

ZEHの条件を満たすことで70万円の補助金がもらえるわけですが、
クロセの場合は得だったのかを軽く考察します。

クロセがZEHに関する費用として払った項目は下記です。
高性能エアコン 約30万
太陽光発電   約16万のちに36万になりました。トホホ(;´Д`)
LED照明    約30万 (ZEHの家は照明をすべてLEDにする必要があります)
ZEH申請費   約15万

合計でおおよそ90万110万くらい使っていることになります。
一見すると損をしているように見えますよね?

ただ、冷静に1つ1つ見ていきましょう。

エアコン

高性能エアコンについてはどのみち温度調整に必要です。
アイ工務店でZEH申請する場合は、工務店を通して購入する必要があるため割高であり、
ZEHの申請をしないのであれば高性能なエアコンである必要はありません。

しかし、高性能エアコンは結果として電気代の節約につながります。
したがって、ここでの余計な費用は工務店から購入したことで、
家電量販店より割高になってしまっている部分
だけとも言えます。
大体5万くらい割高なイメージですね。

太陽光発電

太陽光発電ですが、追加した分で発電する量が増えます。
こちらのページにあるシミュレータで計算したところ、
10年で元が取れる計算のようです。

その後も自家消費で使っていけると考えると、
更に元が取れるようにも感じますが、
最終的に廃棄費用が掛かるのでトントンくらいでしょうかね。

LED照明

LED照明ですが、これも結局必要経費といえるでしょう。
ZEHじゃなければ全館LEDにする必要はなくなるものの、
わざわざ費電力が多い蛍光灯や白熱電球を採用する理由はないと思います。

また、LEDの場合は壊れるまで電球を交換する必要がまずないので、
その点でも投資しておいたほうが良い費用と思います。
結果としてLEDのほうが安く済みそうです。

ZEH申請費用

これについてはZEHのためだけに発生する完全に無駄な費用です。
まあけど自力でZEH申請なんてできないので仕方ありませんね。

総括

結局、ZEHのために余計に払ったぶんは、
高性能エアコンの割高分とZEH申請費を合わせた20万程度でしょう。
一応太陽光も余計と考えると35万程度の余計なコストになりますが、
それでも70万円返ってくればお得といえるでしょう。
そう、返ってくればね。
注)ZEHは抽選なので必ず帰ってくるものではないぞ!

クロセはもともと高性能な家を目指していたから、
せっかくだから申請しておこうという感じでした。
皆さんが申請する場合は、自分の状況をよく考えて目指してください。

ちなみにハウスメーカにもよりますが、
抽選に外れた場合、かかった費用は戻ってこないようです。

そのため、申請時にはあらかじめ前年度の実績や、
今期の状況などを確認し、外れる前提で費用は考えてください。

ZEHについて思うところ

ZEHは省エネを目指すために国が主体となって積極的に進めていた事業ですが、
どんなに省エネな家でも、太陽光発電を入れなければ条件を満たせません。
(例外として一部地域では太陽光発電がなくても認められるNearlyZEHがありますが)

逆に、無駄に大きくて消費エネルギーの大きい家を建てても
削減エネルギーや、太陽光発電の条件を満たしてしまえば補助金がもらえる
結構がばがばな制度だったりします。

また、ZEHの断熱に関する条件自体は正直緩すぎます。
大手どころか、ちょっと断熱に意識のある工務店でも、
標準で満たせてしまう程度のものです。

C値が条件から消えてしまったのも残念ですね。
断熱性は気密性があって意味のあるものなんですが…

そこにはいろいろな思惑というか住宅業界の闇なんかがあったりするんでしょうが、
これでは日本の家の性能が高いものになるのはまだまだ先の話でしょう。

正直ぬるいと言わざるを得ません。

加えて、ZEHの申請時期や、申請後の引き渡し期間が決まっているため、
スケジュールがある程度縛られる点にも注意してください。

ただまあ、ZEHの条件を満たすような断熱性能にすることで、
昔に建設された家よりも断熱性能がいいのは確か
なことだし、
もともと断熱に意識がある人であれば容易に取れることは悪くないと思います。

前述のとおりぬるいとは思いつつも、
一般的にはあまり重要視されない断熱について、
お金をかけてもらうにはちょうどいい塩梅なのかもしれませんね。

本屋でマイホームの本を見ていても、
ほとんどが間取りやリフォームに関する本ばかりで、
断熱に対する消費者の意識の低さが見えます。

メーカ側が家の性能を軽視する背景には、
消費者側の意識の問題もあるかもしれませんね。

※追記
2019年9月12日に申請がおり、
無事に70万円もらいましたv(^〇^)v

では。

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