皆さん、今日も元気に家づくりしていますか?
最近、自分で家の勉強を進めていて実感するのは、
勉強をした後に人の家を見るっての楽しい!
自分だったらこうするなあとか、なるほど!とか、
今まで以上にいろいろと感じることが多くなったように思います。
皆さんもぜひぜひ勉強していただければと思います。
さて、今日は我が家のUA値についてです。
このブログのタイトル通り、クロセは冬温かい家にするために、
高気密高断熱の家を目指しております。
今回はUA値ということで、“高断熱”という部分が満たせているかどうか
というところをお話していきます。
では本編行きます。
クロセ家の断熱仕様
UA値を見る前に、改めてクロセ家の断熱仕様をお見せします。
■仕様断熱材
天井、壁:吹付断熱(アクアフォーム)
基礎断熱:吹付断熱(アクアフォームNEO)
■断熱材厚み
天井:200mm
壁:100mm
基礎断熱:50mm
■窓
掃き出し窓:APW330真空トリプル仕様
それ以外の窓:APW430
■玄関ドア
ヴェナートD2
アイ工務店のカタログスペックおおよそUA値=0.5程度とのことです。
今回変更した点としては、窓と断熱材です。
壁の断熱材はアイ工務店のハイスペック仕様だと天井200mm、壁90mmですが、
壁に+10mmしました。
また、窓はAPW330のペアガラスが標準ですが、
クロセの家は掃き出し窓をAPW330真空トリプル仕様にし、
それ以外はAPW430にしました。
上記以外の断熱に関する変更点はありません。
クロセ家のUA値
さて、上記を踏まえてクロセ家のUA値がどうなったかというと…
UA=0.4です!
値き聞いた瞬間よっしゃあ!と喜びました。
パッシブハウスなんかと比べればまだまだではありますが、
一般的な家と比較すれば高断熱を自称してもいいレベルだと思います。
クロセはUA値について実は2つの目標値がありました。
それぞれ0.46と0.43という値です。
0.46という値は、断熱を勉強した人だとピンとくる人がいると思います。
HEAT20における地域区分6のG2の基準値ですね。
ざっくりいうと、このレベルを満たすことができれば、
エアコンの効きがよく、非常に快適に暮らすことができます。
詳しく知りたい人はHEAT20でググってみてください。
そしてもう1つの0.43という値ですが、
これはクロセ大好きヤマト住建のエネージュWのカタログ値です。
クロセはもともとヤマト住建のエネージュWで家を建てようと考えていましたが、
色々なサービスに加えて、アイ工務店の営業さんの「エネージュWのUA値を切れます」
という言葉を信じて契約を決めております。
そして今回、アイ工務店さんにそれを見事に達成してくれました!
めちゃくちゃうれしかったです。
ちなみにアイ工務店の営業さんは「0.4切れると思ったのですが…」と
少し悔しそうにしていました。
クロセ的にはそもそも0.46を切れるかハラハラしていたくらいでしたので、
この結果には十分満足しています。
ちなみにこの営業さんについては家が建て終わったらまた記事に書き起こしますが、
家づくりに対して非常に情熱のある方であり、知識も豊富です。
時々小さなミスはあるものの、それ以上にクロセの要望を聞き、助けてくれました。
この人だからこそアイ工務店を選んだ部分が大きいです。
では、なぜ今回営業さんが予想していた0.4未満の数値を出せなかったので、
それについてちょっと解説したいと思います。
UA値に関する考察
では、今回なぜ営業さんの予想ほどよくない値になってしまったのか説明します。
まずUA値についてざっくりいえば
家全体から出る熱量を平均した値です。
値が低いほど熱が逃げにくいことを示しており、
断熱材を厚くしたり、窓をよいものに変更することで値は小さくなります。
クロセの家は屋根の断熱材の厚みが200mm、壁の断熱材の厚みが100mmなので、
屋根のほうが熱が逃げにくいということになります。
そしてUA値は家全体の平均値であるため、
壁に対して屋根の面積が大きいほどUA値がよい値になります。
しかし、クロセの家は土地に合わせて細長い形状のため、
普通の家よりも屋根に対して壁の割合が多い家になってしまいました。
図を使って説明してみましょうか。
上のように3つの家があります。この3つの家の壁の面積と屋根の面積を求めると、
以下のようになります。
家① 屋根の面積=5×5=25 壁の面積=(5+5+5+5)×5=100
家② 屋根の面積=6×4=24 壁の面積=(6+6+4+4)×5=100
家③ 屋根の面積=7×3=21 壁の面積=(7+7+3+3)×5=100
さて、勘のいい方ならもうお気づきですね。
家が細長くなるほど壁の面積に対して屋根の面積が小さくなるわけですね。
クロセの家は屋根の断熱材が200mmで壁の断熱材が100mmですので、
壁の面積が大きいほど、断熱材が薄い部分が大きくなる=UA値が悪化します。
加えてクロセの家は細長いだけでなく、
↓のようにスキップフロアの分高くなっています。
家の高さが高くなっても壁に対する屋根の面積が小さくなるので、
ますますUA値が悪化します。
上記のため、営業さんが予想するよりもUA値が高く(悪く)なったわけですね。
このように、UA値は断熱材の種類や厚み、窓の種類だけでなく、
家の形によっても大きく変わります。
少しでもUA値を改善したいというかたは、
ぜひ断熱について勉強していただき、いろいろ工夫してみてください。
とりあえずクロセは高断熱を確保できてほっとしています。
そしてアイ工務店でも高断熱の家を設計できることがわかりました。
これからアイ工務店で家を買うという人も、
ここまでとは言わなくても(APW430は正直やりすぎた^^;;)
UA=0.45くらいを目指していただければコスパの良い断熱性能になると思います。
たぶん窓をAPW330真空トリプルにするだけでも十分ですし、
上から見た家の形状を正方形に近づけていただければ、
もう少しいい値を目指していけるかと思います。
参考値ではありますが参考にしていただければと思います。
あとは高気密についてもぜひ達成したいところですね。
では。
コメント