ども、新年あけましたね。
今年も1月に1回書くくらいのペースでのんびりやると思います。
年末年始は妻のご家族をクロセ家に招いて顔合わせをしていましたが、それ以外は特別なことはしませんでしたね。
ネットで注文したおせちを食べたくらいでしょうか。
寝正月なんて言葉もありますが、朝早くから子供に起こされるので新年早々朝7時くらいには起きて公園に遊びに行くという健康的な生活していました。
では本編入ります。
今回は基礎断熱の追加実験をしてみました。
なんでそんなことやったかというと…
これクロセ家の基礎内なんですが、基礎断熱なのに底面や外壁ライン以外の立ち上がりに断熱材が施工されていません。
基礎断熱の箇所を図にすると以下のようになります。
これはクロセ家1Fの間取りですが、黒い太線が基礎の立ち上がり、赤線は断熱材が施工されている箇所です。
しかしこちらのページを拝見すると…
外壁ライン以外の立ち上がりも断熱材を施工しないと熱が逃げていくと解説しています。
この通りであれば、クロセ家は正しい基礎断熱ができておりません。
また、底面も基礎立ち上がりからある程度の距離は断熱したほうがいいようなのですが、下の写真のように立ち上がり付近も底面に断熱材が施工されていません。
というわけで、外壁ライン以外の立ち上がりや底面に断熱材を追加することでどうなるか実験をしてみました。
結論から言っておきますと、追加した意味はほとんどありませんでした。
(;´∀`)
断熱材の追加箇所と下準備
今回断熱材を追加する範囲は図の緑色に塗っている箇所です。
洗面所とユニットバスの床下ですね。
基礎の立ち上がりで他の場所と区切られていますし、範囲も狭いので実験するにはちょうどいい範囲と考えました。
使用する断熱材はゴールドフォームというポリスチレン板。
性能的にはスタイロエースII同等のようで、熱伝導率0.028以下となかなか優秀です。
なぜか価格が安かったので採用しました。
今回はこのサイトで購入しましたが、プレカットもしてくれます。
…まあクロセはプレカットをお願いしたのに、届いた商品を確認したらされていなかったですが…(;´∀`)
また、隙間を埋めるために吹付断熱も買いました。
ハンディフォームという製品ですが、熱伝導率がこれまた0.024以下と優秀なため選びました。
他には断熱材を接着するための接着剤、保護用の眼鏡、手袋、マスクなども購入。
あと今回は断熱材を普通のカッターで切りましたが、かなり切るのが大変だったので、専用ののこぎりでも購入したほうがいいと思います。
また、作業時には絶対に汚れてもいい服に着替えておきましょう。
気を付けていても、うっかり吹付断熱に触ってしまい、付着してとれなくなります(経験談)
施工の様子
断熱材を施工する前はこんな感じでした。
施工後はこんな感じです。
洗面所の床下のため水道管が張り巡らされています。
本来なら水道管の下に潜り込ませるように断熱材を施工したかったのですが、固定されているため避けるように施工しました。
また、水漏れ時の交換を考慮して、水道管が見えなくならないように施工しています。
断熱材をカッターで切っては施工の繰り返しでかなりしんどかったです。
面倒なので、床下全体を業者に頼んで吹き付けてもらいたいぐらいでした。
(;´∀`)
みなさんはこんな面倒なことをせず、家を建てるときに断熱材をいっぱい施工してもらいましょう。
余談ですが、最初ボード系の断熱材は吹付断熱で固定できるんじゃね?って思ってましたが、吹付断熱の発砲が終わるまで抑え続けないと浮いてくるため、接着剤で固定したほうが無難です。
断熱材追加前後の床下温度
書きに貼付しているグラフのうち、
上のグラフは2021年12月の最高・最低気温(外気温)
下のグラフは断熱材を追加した床下の温度です。
床下にも外気温の影響があると思うので併せて載せてみました。
比較してみると、床下の温度は何となく外の最低気温と連動しているように見えます。
断熱材追加前後で温度が22℃近くまで急激に上昇しているのは、私が床下に潜って作業をしていたためです。
断熱材追加前も後も床下温度に波がありますが、断熱材追加後は特に温度の波が大きくなっています。
この波の原因は主に風呂を入れるときの熱による温度上昇ですが、断熱材追加後はこの風呂の熱による温度上昇の影響が大きくなり、温度の波が大きくなったものと推測します。
一方で、温度上昇後の温度下降が緩やかになった様子はなく、床下温度が全体的に底上げされた感じもありません(雰囲気ですが)。
結果をざっくりまとめますと、今までと同じ熱の量でより温度が上昇するようになりましたが、温度の底上げはされていないと推測され、下降後に収束する温度はほとんど変わらないと思います。
もし床下エアコンがあればより少ない消費電力で温度を上げることができるようになったでしょうが、安定した熱源がないと、一定以上の基礎断熱追加はあまり意味がないのかもしれません。
ちなみに断熱材追加前後の床上温度も計測しました。
床下への断熱材追加による床上温度への影響は全くといっていいほど見えません。
温度計を床付近に置いたら少し違ったかもしれませんが、床下の温度よりもエアコンのかけ方による影響のほうが大きいようです。
床下温度が床上の温度に与える影響はそれほど大きくないのでしょう。
床のヒヤッと感も特に変化を感じませんでした。
終わりに
というわけで断熱材追加実験をしてみましたが、ほとんど意味がないという結果に終わりました。
ただ、断熱材を追加することで、熱による温度上昇量が増えたことを確認できたのはちょっとだけ面白かったです。
より少ないエネルギで同じ室温にできるという意味なので、断熱材ってやっぱり意味があるんですね。(当たり前ですが)
もっときちんとした施工ならもう少し結果は違うのかもしれませんし、床下エアコンをしていれば明確に違いが見えたかもしれません。
もしくは家全体に追加するとかですかね。
今回の実験で使った断熱材がまだ余っているので、また時間があったらさらに追加して同じような検証をしてみたいと思います。
では。
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