ローコストメーカーの家は安かろう悪かろうなのか?

スポンサーリンク

現在、家系ブロガーによるコラム投稿サイトに寄稿しています。
本ブログとは異なりこれから家を建てる人向けに書いていますので気になった方はチェックしてみてください。

コダテル | 理想の戸建てを建てる!戸建て購入検討者を応援するブログポータル
コダテルは、戸建てを愛する施主ブロガー達による不動産ブログのポータルサイトです

 

 

みなさん、お盆休みは満喫していますか?
私は実家でおいしいごはんと涼しい気候を満喫しています。
久々に両親兄弟にも会えたし、息子の顔も見せれたので帰省してよかったです。

さて、今回の本題ですが、ツイッターで以下のような投稿を見かけました。

「ローコストをうたうところで住宅を建てることは安物買いの銭失い」

若干、元の文章と変えてはいますが、意味としては同じ意味です。
これを言った人がどういう意図で言ったかはわかりませんし、
彼のいうローコストメーカというのがどれくらいのローコストを示しているか不明ですが、
クロセ的には以下のように解釈できると考えています。

①ローコストメーカの家は資産価値が経年によって大きく低下する
②ローコストメーカの家は欠陥が多くなりがち
③ローコストメーカの家は性能が低い

大体これらを組み合わせたような意味ではないでしょうか。
上記発言をされた方は、その道では高名なコンサルタントらしいですが、
発言が発言なだけにちょっと物議をかもしているようでした。

私もアイ工務店で家を建てますが、ここも大枠で言えばローコストメーカのため、
いろいろと思うところがありました。あえてなにも言いませんでしたがね( ´∀`)

というわけで、今回はこれに関して思うところを自分のブログの中でひっそりと
記していこうかなと思います。あくまで一個人の考えという点にご留意ください

あと、あらかじめ言っておくと大手ハウスメーカで家を買う人を否定するわけではありません。
ただ、ローコストメーカ=安物買いの銭失いという発言はどうなのという疑問と、
その発言にイラっとしたから書きたくなっただけです(;^ω^)

資産価値としてのマイホーム

まずマイホームを資産価値として考えた場合です。

大手ハウスメーカは協力して「スムストック」といわれる中古住宅売買のため、
仕組みを作っています。
ざっくり言えば、中古物件の査定を今までよりも適正なものにし、
より高く売れるようにしましょう
というものです。

サイトの説明を見る限りではこの仕組みを使うことで、
普通の査定よりも高く家を売りやすいようですが、
適用されるのは大手ハウスメーカで建てた家のみです。
この点については、大手ハウスメーカの特権ともいえるでしょう。

一応、大手ハウスメーカの家じゃなくても長期優良住宅を取得することで、
中古であってもある程度査定額は優遇される
ようですが、
スムストックの説明を見る限りでは、査定額は大手ハウスメーカに軍配が上がるでしょう。

ただ、個人的な意見ではありますが、マイホームを買うという人で、
将来的な資産価値を気にしている人ってそこまでいるんでしょうか?

少なくとも私は契約時にそこを重視した記憶は全くありません。

将来的に家を手放す可能性は確かにあるかもしれませんが、
私は土地の価値さえ残っていればいいなくらいにしか考えませんでしたし、
そこで家が売れなければ生活に困るような資金計画をするつもりもありません。

そもそも、資産価値を気にするんだったらマンション買っていると思います。
マンションは買った後も修繕費や共益費を取られるという人もいますが、
マイホームにおいてもメンテナンス費を考える必要はありますしね。
加えてマンションは大抵の場合、土地的に価値のある場所が多く、
マイホームよりも資産的価値が下がりにくいという特徴があります。

なので、この点をもって大手を選ぶという考えにはなりませんでした

欠陥住宅について

これについて、あるインスペクターさんの本を読んだところ、
ローコストメーカは人件費を削減していることが多いことから、
欠陥が多い
ような旨が書かれておりました。

加えて、大手ハウスメーカは、自前の作業員を抱えていたり、
自前ではなくても、技術があることを確認した工務店だけに頼む
などして、
作業にばらつきが出ないようにしているとのことです

ただ、大手でも欠陥住宅がないわけではないんですよね。
欠陥住宅でブログを検索していると、大手ハウスメーカでも発生している例を見かけますし、
最近では大和ハウスの建築基準法違反が結構話題になっていましたよね。

むしろ高いお金払っても欠陥住宅を防げないというなら、
ローコストメーカで家を建てれば安く済むし、足しげく現場に顔を出すとか、
安く済んだ分でインスペクターを雇うとかしたほうが欠陥が出にくいのでは

欠陥住宅を防ぐという観点で大手を選ぶ意味はあまりないように思えます。

マイホームの性能について

家の性能についてですが、これこそ大手を選ぶ意味は薄いと思います。

断熱性や気密性で言えばローコストメーカでも大手よりも頑張っている例はいくつもあります。
例えば、今でこそ大手になった一条工務店ですが、そうなる前から大手よりも
Q値やC値で高い性能
をもち、アピールされていましたね。
他にも思いつくだけでアイフルホームのセシボ極、ヤマト住建のエネージュUWなども、
大手を上回る気密性、断熱性を示しているようです。

耐久面や耐震性についても長期優良住宅を満たせているローコストメーカは多数あるわけで
もしこれでも銭失いというならそもそも長期優良住宅の意味が問われると思います

大手ハウスメーカもZEH基準を満たすことが可能ということで、
決して性能が低いというわけではありませんが、逆に言うと高いお金を払っているにも拘らず、
性能で負けている面があるとも言えます。
むしろ性能以外のブランドイメージや、独自の部材を理由に高くしているともとらえられます。

性能面で言えば、別にローコストメーカでもある程度同等の性能で安く仕上げることが
可能なように思えます。
(専門家視点ではそうではないのかな?)

ローコストの代名詞ともいえるタマホームなんかも、
今は大安心の家プレミアムなんて物を出しており
お金を出せばそれ相応の性能をそれなりの価格で満たしてくれるようになったようですね

極端に安ければそりゃ必要最低限も満たせないような家になるかもしれませんが、
そもそもそのレベルの場合は、施主側も覚悟している人がほとんどだと思います。

その他個人的に思うこと

大手ハウスメーカの家は確かに魅力的に感じる部分があるのは確かです。
でも、僕の中では高級時計とかスポーツカーみたいなイメージなんですよね。

時計や車って高級なものは、普通に使う分には高いものは不要じゃないですか。
はっきり言ってしまえば無駄とさえ感じるわけなんですよね。
でも好きな人にとっては非常に価値があると感じるわけで、そこを否定するつもりはないです。
(一応高級車は結構性能差はありますので微妙に時計とは違うのですがw)

もしローコストメーカの家がどれもこれも暮らすのさえ困難というのなら、
安物買いの銭失いというのも理解できる
のですが、実際はそうじゃないですよね。
必要最低限どころか快適な家を用意するメーカもあるわけなんです。
だからこそ、銭失いの発言をした人に対して疑問を感じたわけです

また、大手ハウスメーカは大きな家づくりには慣れているものの、
小規模な家についてはローコストメーカのほうが慣れている場合があり

そこを売りにしているメーカも少なくありません。
適材適所というのもあると思います。

他には自由度の違いもあると思います。
大手ハウスメーカは型式認定適合を取得していることが多く、
これによって家の仕様はある程度縛られているため、自由度が低いです。
一方で、ローコストメーカはこれを取得せず、自由度の高さを売りにしていることが多いです。

これには一長一短があり、自由度が高いということは客側が自分の欲しい家を具体化し、
選択をする必要がある
わけです。そのためには知識がないとその価値がなくなってしまいます。
一方で、大手であれば型式認定適合によって最低限の性能は保証されているため、
多少勉強不足でもそれなりの家に仕上がるわけです。

いろいろと思うところはありますが、どっちがいいと断定するのは難しいと考えています。

結論

まとまりのない文章をずらーっと書いてきましたが、
自分が結局言いたいことは価値観は人それぞれであり、一概にどっちがいいとか悪いとか
決めるられるものではない
ということです。

それを専門家である人が、安易にローコストは安物買いの銭失いなんて言う発言をすることは
ちょっと配慮・思慮に欠けているんじゃないかなと思いました。
発言の補完とか、リプライへの回答もありませんでしたしね。

そもそもマイホームには安かれ高かれその人の夢や思いが込められています。
安くてもマイホームにはその人にしかない価値があるわけです。
そういった思いなんかも安易に切り捨てるような今回の発言は、
例えその道の専門家であり、いろいろと経験や知識からくるものだったとしても、
該当する人たちをただただ不安にさせるだけであり、いろいろ残念な気持ちになりました。

発言をした本人はなんとなくつぶやいたものなんでしょうけどね。
ローコストメーカで家を建ててる人から見たら無神経極まりないです。

クオホームさんのように、不動産関係は闇といいつつも、家に関する様々な疑問にわかりやすく
回答してくれるいい人がいる一方で、理由を説明するわけでもなく、
ただただ無駄遣いとだけつぶやいてしまう人を見るとなんだかなあという気持ちです。

というわけで、今回はその残念な気持ちをブログにぶつけてみました。

繰り返しになりますが、高かろうが安かろうがその人にとっては夢のマイホームなのです。
そこに至るまでにはいろいろな選択や葛藤があり、結果としてそこにたどり着いたわけです。
価値観は人それぞれであり、その価値はプライスレスだと思います。

目に見えるものや数字だけで価値を測るものではないというのが私の考えです。

では。

クロセのやる気スイッチです。
押していただけるとクロセのモチベーションがアップします。

にほんブログ村 住まいブログ 高断熱・高気密住宅へ
にほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村

未分類 雑記
スポンサーリンク
シェアする
クロセをフォローする
ゲーム大好きオタクがアイ工務店で高気密・高断熱の家を目指す

コメント

タイトルとURLをコピーしました