「エコハウスのウソ2」で省エネ住宅を学ぶ

書評
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11月も近くなり、日に日に外が寒くなっていきます。

多くの高気密高断熱住宅ではまだまだ無暖房を貫いている人もいることでしょう。

一方、クロセ家といえば…すでにちょくちょくつけています。
(;´∀`)

窓ガラスこそトリプルですが、断熱材の厚みはちょっと少ないですからねぇ。
無暖房だと朝は20~21度くらいまで室温が落ちちゃいます。

ですので、朝5時半くらいから暖房をつけて少し温め、そのまま夜まで無暖房って感じですね。

ちなみに我が家は23度以上をキープするように暖房をしています。
それ以下だと嫁さんが寒がり始めちゃいますからねぇ。

ちょっと早いと思いますが、別に腕自慢をするために高高住宅にしているわけではないですから。
寒いと思ったら容赦なく暖房はつけていきます。

では本編入ります。

今回は「エコハウスのウソ2」を読んだ感想を書いていきます。

本書は東大にて建築学の研究をされている前真之先生が書かれた一冊です。

以前、以下の記事では松尾設計室の松尾さんが書かれた「エコハウス超入門」を紹介しました。

この本とはまた違った切り口でエコハウスについて語っているのが本書です。

ちなみに後ろに2がついていますが、想像通り前作の本もあります。

クロセは前作も読了していますが、読んだのが大分前のため記憶がほとんどありません。
(;´∀`)

そのため、本記事では前回とのつながりなどには言及せず、あくまで「エコハウスのウソ2」を単独で読んだ感想を記載していきます。

ではどうぞ。

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おすすめしたい人

内容に触れる前にまずは本書をおすすめしたい人を下記に挙げておきます。

・近年の住宅エネルギーに関して学びたい人
・温熱関係について学びたい人

「エコハウス超入門」を紹介した時にも言いましたが、家を建ててからでも実行できる部分はあるものの、基本的には建てる前に読んでおきたい本です。

また、 あらゆる面で家のコストを最適化するエコノミー(経済的)な観点から書かれていた「エコハウス超入門」とはやや内容が異なり、エコロジー(環境保全)のために住宅のエネルギーを最適化することを推奨するお話です。

エコノミーではなくエコロジーという違った観点から住宅について学びたいという人にもおすすめです。

本書の内容

内容的には温熱やそれに伴う消費電力に関するお話がメインであり、タイトルからは「エコハウス超入門」と似た雰囲気に感じるものの、内容は結構異なるものでした。

前述の通り、「エコハウス超入門」の松尾さんはエコノミー(経済的)の観点から家づくりを語っておりましたが、本書において前先生はエコロジー(環境保全)の観点で話をしています。

これは設計士として家を建てることが実務の松尾さんと、研究者として住宅のエネルギー消費の研究をされている前先生の立場の違いからくる差なのかなと思います。

家を売る立場ではない前先生は経済的な家づくりを強く推す理由は薄く、省エネルギーの観点からエコ(エコロジー)ハウスを説明するのは当然と言えるでしょう。

本書では大きく以下の2つの章に分かれています。
・変わる常識
・変わらない真実

前章の「変わる常識」では、ここ数年で変化した環境やエネルギー事情について語っております。

ざっと例を挙げると、太陽光発電に関すること、電気の自由化、電気代の推移、ウィルス対策、家電、蓄電池といったものに関してでしょうか。

特に太陽光発電のあたりはこれから家を買う人にとっても気になる話だと思いますので、ぜひ本を購入して読まれることをお勧めします。
(内容言っちゃうと営業妨害になっちゃうのでね)

後章の「変わらない真実」では、快適な温熱環境に作るために必要かつ基本的な要素が書き記されています。

ある程度温熱について勉強してきた人にとっては既知の内容も多いと思いますが、言葉だけでなく図や各種データを使って解説しているため、より理解を深めることができるでしょう

全体的に説明が丁寧であるため、読解の難易度は「エコハウス超入門」よりも低く、これから家の勉強をするという人にも読みやすいかなと思います。

住宅の温熱や省エネルギーについて学びたいという人は、前作と合わせて購入すると一通り学べるかと思います。

本書を読んで感じたこと

強く感じるのは前章の「変わる常識」で語られるソーラーパネルの重要性。

固定買取価格が下がり、一昔前に流行ったメガソーラーのような設置の仕方はもはや有効性を失っているが、自家消費を意識した設置は、将来を考えると推奨するべきだろう。

アメリカの一部の州では戸建て住宅にソーラーパネルの設置が義務付けられるようになったニュースは記憶に新しい。
菅総理からは2050年までに実質の二酸化炭素排出量を0にするという宣言をされている。
中国では将来的に自動車をEV車のみするという話もあるようだ。

こういったニュースを聞いていると、各住宅の高性能化とソーラーパネルや蓄電池によるオフグリッド化(自家発電のみで家の電気を賄う)を目指す動きは避けられないんだろうなと感じる。

一方で、後章の「変わらない真実」は過去に何度も語られている温熱環境のお話だが、過去に何度も語られていることを改めて変わらない真実として紹介するということは、それだけ重要であることを示していると思う。

変わらない真実と銘打ってある通り、住宅の基本性能を大事にすべきということは今後何十年何百年も変わることはないだろう。

日本では各種災害が多く、戦後には住宅難の背景があったため、災害に対する強度と安定した住宅供給が求められてきたが、今後は省エネルギーのため、そして快適な生活のためにも適切な温熱環境を提供できる断熱性・気密性を有した住宅を推し進めるべきだと感じる。

前述のオフグリッドを目指すことを考えると、住宅での消費エネルギーは少ないほうが達成しやすいことから、消費エネルギーの多くを占める冷暖房の負荷を下げることは当然。

また、ソーラーパネルや蓄電池といった装置と違い、断熱や気密は仕組みだけでいえば分厚い壁をがちがちに固める単純な方法であり、だからこそ壊れにくく劣化しにくいという利点がある。

長期的な観点で言っても、ここを重視することは施主の利益はもちろんのこと、日本規模、果ては地球規模で考えても有益であると感じる。

その他、個人的に印象的だったのが電気自由化に伴う契約先の選び方の話。

前先生は本書の中で契約先は金額だけでなく、どういった発電方法で作られているかを調べるべきだと語っている。
要は環境にやさしい発電方法を採用している会社と契約しましょうという話。

多くのブログではコストの最適化を重視して選ぶ人が多く、クロセ自身も今後はそこを重視するつもりだが、発電方法から選ぶという視点は研究者である前先生らしい意見だなと感じた。

終わりに

今回は「エコハウスのウソ2」の内容をネタバレしない範囲で触れてみました。

以前紹介した「エコハウス超入門」とは違い、本書ではエネルギーや温熱環境というところを重視しており、そのあたりを詳しく学ぶのに最適な本だと感じました。

前作「エコハウスのウソ」がなくても本書だけである程度完結していますし、読解の難易度もそこまで高い本ではありません。

また、住宅エネルギーの最適化については、建てる前のほうがやれることが多いものの、建てた後でもできることは少なくありません。

そういったことを学ぶためにも、興味がわいた方はぜひ本書を手に取ってみてください。

では。

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コメント

  1. コスワース より:

    こんばんは。
    さすが博識な方々は考え方が一般人とは違いますね。
    「どういう発電方法をしているか?」
    なんて考えたことなかったですww
    とりあえず目先の金額の安さに惹かれてしまった、、、
    まぁそうですよね、資源の少ない日本は出来るだけ海外からの資源調達を減らした方が将来的にいいに決まってますから。。。

    • クロセ クロセ より:

      コスワースさん

      私も、自分のこと考えるのがいっぱいで、そこまで考えるなんてむりです笑
      けど、僕らはそれでもいいのかなと思っています。
      意識するのは大事かもしれませんが、国が主導でやらなければ大きく改善は市内ですしね。
      太陽光発電を導入しているので許してもらいたい(;´∀`)

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