8月になり梅雨も明け、急に暑くなりましたね。
京都は特に暑いようで最高気温は30℃後半にも上がっています。
いや~暑い。
あ、全然関係ない話ですがカップヘッドを積みゲーしているのに、FE風花雪月をつい購入。( ´艸`)
だって評判いいんだもん…
では本編行きます。
今日はアイ工務店で窓を変更した時にお話と考察を書きます。
あらかじめ結論を話すと、窓グレードアップによって冷暖房費は下がりますが、元を取るのは難しいです。
しかしながら、快適性の面では導入したほうがいいと考えています。
アイ工務店の窓について
アイ工務店では窓サッシがオール樹脂だとYKKAPのAPW330です。
スペーサーはアルミだったと思います。
アルミ樹脂複合だとLIXILのサーモスXが使えます。
標準だとどちらもペアガラスです。
クロセはオプション扱いですがオール樹脂のトリプルガラス仕様を希望しました。
やっぱり高気密・高断熱を目指しているならここは妥協したくないですよね。
今回はオール樹脂サッシを選びましたが、複合のサーモスXも悪い窓ではないです。
複合サッシですが、その割にはなかなかの性能です。
加えて、枠部分がかなり小さいのでスタイリッシュです。
窓変更時のコストアップ額と性能の差
では早速APWシリーズの窓変更費用を見ていきましょう。
オプション費用ですが、窓のサイズによっても違いますし、店舗や時期によっても変わります。
あくまで参考ということでよろしくお願いします。
工務店に迷惑が掛からないように価格はちょっとぼかして書きます。
また、グレードアップの種類はAPW330の真空トリプルガラス仕様とAPW430の2種類が存在します。
それぞれ書いていきます。
合計金額クロセ家の見積もりです。
APW330ペアガラス ⇒ APW330真空トリプルガラス
APW330真空トリプルにグレードアップをした場合の費用は以下の通りです。
縦すべり窓 12か所
FIX窓 2か所
引き違い窓 4か所
掃き出し窓 2か所
クロセの場合は上記の窓変更で合計40万強かかりました。
(細かい内訳は不明)
窓の合計金額は以下です。
ペアガラス:70万強
真空トリプルガラス:110万強
約65%の価格アップです。
そして上記変更による熱貫流率の変化は縦すべり窓が1.31(ペアガラス)⇒0.99(真空トリプル)。
25%の性能アップです。
単純に価格性能比でみるとあまりよくないですね。
APW330ペアガラス ⇒ APW430の場合は?
APW330(真空トリプルガラス)からAPW430の変更時の金額は以下のようになります。
縦すべり窓 約50000円強アップ
FIX窓 約36000円強アップ
引き違い窓 約150000円強アップ
掃き出し窓 約230000円強アップ
上記の窓変更で、約70万アップです。
窓の合計額が以下のようになります。
ペアガラス:70万強
真空トリプルガラス:110万強
APW430:180万
APW330(ペアガラス)からAPW430の変更で約150%の価格アップです。
掃き出し窓が高いですねぇ…
上記変更による熱貫流率の変化は縦すべり窓で1.31(ペアガラス)⇒0.91(APW430)。
30%の性能アップです。
APW330真空トリプルガラスより価格が跳ね上がる割には、性能の伸びはいまいちに見えます。
3仕様価格性能比較
3仕様の性能と価格をまとめておきます。
APW330(ペアガラス仕様) 価格:70万 性能100%
APW330(真空トリプルガラス仕様) 価格:110万 性能125%
APW430 価格:180万 性能130%
クロセが窓変更を依頼したのが2019年7月ごろですが、APW430がまだまだ高いですね。
縦すべりとFIXはそこまででもないですが、引き違いと掃き出しは価格が大きく上がります。
クロセも掃き出し窓以外はAPW430にしましたが、掃き出し窓はAPW330真空トリプルガラスにしました。
窓変更による断熱性の向上
クロセは掃き出し窓以外をAPW430、掃き出し窓はAPW330真空トリプルガラスにしました。
その結果、UA値は0.40という値になりました。
クロセ家の窓でかかった合計金額は140万ぐらいです。
APW330ペアガラスからのグレードアップ費用は約70万です。
窓が全て真空トリプルガラス仕様だったら、UA値0.42~0.44ぐらいといったところでしょうか。
APW330ペアガラスのUA値は知りませんが、アイ工務店曰くおおよそ0.55~0.50くらいだそうです。
標準ではHEAT20のG1クラスですが、窓を変えることでG2クラスに窓上がるようです。
前者は全館冷暖房をすると割高になりますが、後者であれば全館冷暖房でもそこまで割高にならない断熱性になるようです。
もちろん、地域によりますが。
窓を変更するだけでも、ここまで家全体の断熱性能が変わるわけですね。
実際の快適性も、これだけ差があると結構違うと思います。
エアコン料金への影響
次に上記の性能アップによってエアコン料金がどの程度変わるか概算しましょう。
ちなみにこれを計算するにあたりさとるパパ様の下記ツールを利用させていただきました。
ありがとうございます。
https://www.2x6satoru.com/article/q-ua-calc.html
Q値⇔UA値換算ツール
https://www.2x6satoru.com/article/select-air-conditioner.html
暖房負荷から必要なエアコン能力(kW)を計算するツール
まず変更前後のQ値を換算ツールで計算します。
変更前:1.9 変更後:1.5
次に部屋の各値を以下のように仮定します。
C値:1.0(アイ工務店のカタログ値)
部屋の床面積:120平米(クロセ家の延床面積)
設定温度:24℃
年間の最低気温:0℃(京都の最低気温)
上記条件でエアコンの必要スペックを計算すると以下の値になります。
変更前:5.76kW 変更後:4.61kW
これを満たすために必要なエアコンは下記になります。
今回はアイ工務店のZEH用エアコンである富士通のノクリア系列からXシリーズを選んでいます。
変更前:AS-X56K2 期間消費電力量:1736kWh
変更後:AS-X40K2 期間消費電力量:1097kWh
上記の期間消費電力量とは、1年を通して冷暖房が必要な時期に使用した時の消費電力量を
富士通が独自のモデルで実験した時の値だそうです。詳しくは下で見れます。
ではこれを電気料金に換算してみましょう。ここでは1kWhを25円で換算してみます。
この条件で計算をすると年間のエアコン料金は以下のようになります。
変更後:1736kWh×25円=43400円
変更前:1097kWh×25円=27425円
つまり窓変更によって得られる年間の冷暖房費コストカット効果は約16000円です!
前述のとおり、今回クロセの窓グレードアップにかかった金額は70万ほどでした。
このグレードアップ費用を、年間のコストカット効果額で割ると元が取れる年数が分かります。
700000÷160000=45年
つまり、45年間住み続けることで窓グレードアップ費用の元が取れるという計算です。
クロセはその頃には80手前ですが、意外に行けそうですね(´∀`;)
でも実際はそこまで理想的にはいかないんだろうなあとは思います。
一応ですが、上記はあくまでコストだけで考えた場合です。
実際には断熱性向上によって家の快適さはかなり変わると思われるため、そこにお金を出せるかどうかという話になります。
終わりに
今回はクロセがアイ工務店で窓をグレードアップした時のお話をもとに考察してみました。
結果として、最初でも述べた通り、窓のグレードアップ費用で冷暖房費は安くなります。
しかしながら、イニシャルコストの元を取るのは難しいとは思います。
しかし、窓の変更で家全体の断熱性能は大きく向上し、快適性も良くなるでしょう。
結露もしにくくなりますし、窓近辺の外気の影響も小さくなります。
冬のコールドドラフトなんかもかなり改善されるでしょうね。
コスパだけで見るとこのグレードアップは決していいものではありません。
しかし、快適性を求めるなら選択の余地は十分にあるでしょう。
ちなみにですが、APW430の中でも縦すべり窓とFIX窓は比較的安価で変更ができます。
今後、窓の値段がどうなるかはわかりませんが、これらの窓だけでもグレードアップしてもいいかもしれません。
サーモスXでもペアガラスからトリプルガラスに変更できるので、ぜひ検討してみてください。
余談ですが、今回の記事で窓の値段が結構高いと思った人も多いと思います。
実際窓は高いですし、断熱性能でいえば壁のほうが圧倒的に上です。
付けるか迷ったときには、とりあえず”なくす”方針でいったほうが、満足度の高い家づくりになる気がします。
風呂とかトイレなんかは、特に不要だと感じます。
では。
コメント
いつも参考にさせてもらってます。
しつこくコメントすみません…。
例えばAPW330→430に変更すると、APW330の価格+430の価格になるのか、それとも差額で済むんでしょうか?
もし分かれば、よろしくお願いします。
家おたく様
ペアガラス:70万強
真空トリプルガラス:110万強
APW430:180万
上記を例に挙げますと、
ペアガラス→APW430への変更で180-70で110万円アップという計算になります。
余談ですがこれは当時の価格であり、
今は少し変化があるかもしれませんので参考程度にお願いいたします。