先日、約3か月振りに散髪へ行きました。
工事やら引っ越しやらでなかなかいく暇がなかったのですが、引っ越し先の散髪屋を試しがてら近所のお店を探索。
良さげな美容院があったので試しに予約してみたらなんとうれしいことに理容院だったようで、散髪に加えて髭剃り、顔剃り、眉剃りのおまけつきです。
価格も都市部の美容院と同じくらいの値段でしたが、美容院がカットのみなのに対して、理容院は上記のサービス付きです。
ちょっとだけ得した気分になりました。( ´∀`)
では本編入ります。
アイ工務店との家づくりと並行しながら、ブログを書くために家の勉強を少しずつ続けてきました。
そんな中、ふと今の知識で前に相見積もりを取ったメーカを見直したらどう見えるのかなあと思い、今回記事にしようと思った次第です。
比較ですが、このブログらしく主に温熱環境にを中心に書いていきます。
というわけで、さっそく書いていこうと思います。
相見積もりをしたメーカ
私が相見積もりをしたメーカと、その時の印象は下記の記事に書いています。
メーカはアイ工務店を除くと、以下の4社で相見積もりを取りました。
・積水ハウス
・ミサワホーム
・一条工務店
・ヤマト住建
コスト的にはミドルコスト~ハイコストって感じのメーカですね。
では1社ずつ見ていきましょう。
積水ハウス(シャーウッド)
日本ではほぼ最大手といってもよいハウスメーカですね。
その分費用もかなり掛かるメーカです。
クロセの場合は木造で見積もったので、木造のシャーウッドについて書いていきます。
まずは窓のサッシから見てみましょうか。
サッシはアルミ樹脂複合サッシが標準と聞きました。
ホームページを見ると、KJサッシというオール樹脂サッシも選べるし、トリプルガラスも選択することが可能のようです。
この標準窓の詳しい性能はどこにも書いていませんが、一般的なアルミ樹脂複合サッシとそこまで変わらないものと思われます。
次に断熱材ですね。
天井と壁は高性能グラスウール16kといっていたかと思います。
もしかしたらロックウールかも?
床はポリスチレンフォームのようですね。
UA値、C値は載っていませんが、UA値は標準仕様で0.5~0.6の間くらいかと思います。
営業さんからはZEHは満たせると聞いていたので、少なくともUA値は0.6以下ではあるようですが、温熱環境を重視するクロセにはそれだけでは物足りなく、おおよそのC値も掲載されていないのも不安でした。
また、営業さんには断熱性を重視することをあらかじめ伝えていましたが、アルミ樹脂サッシを勧めてきたところから、結構お高いオプションになったのだろうと思います。
(アルミ樹脂サッシの見積もりでさえクロセははっきり高いと言いましたからね。)
換気システムも話を聞く限り第3種換気が標準のようでした。
こっちは第1種の熱交換機能付きを希望しましたが、
「外気を感じてほしいから」
という全く訳の分からない理由で第3種換気にされました。
まあ、これも予算オーバーになるからでしょうね。
唯一気になるのがデュアルベンチレーションシステムですね。
このシステムがどのような効果をもたらしているのか正直わかりません。
案外これが数値以上の性能を引き出しているのかもしれませんね。
ただ温熱環境を数値で見ると、正直価格に釣り合った性能はしていませんね。
断熱性のコスパなら圧倒的にアイ工務店のほうが上でしょう。
おおよそのC値を示してくれていますしね。
では積水ハウスの良さは何かというとデザイン面なのかなと思います。
積水ハウスはデザイン面を決める場合、その人の性格に合った専属のコーディネータをつけていろいろと決めてくれるそうです。
実際に入居宅訪問もしましたが、見た目はとても素敵でした。
そのあたりを求めていないクロセにとっては無用の長物だったようです。
ミサワホーム
蔵のある家でおなじみのハウスメーカですね。
ここもかなりの大手メーカです。
では早速温熱環境を見ていきましょう。
まずは窓です。
地域によって推奨の窓は変わりますが、公式ページを見るとアルミ樹脂複合サッシが標準のようでした。
また、UA値は以下の通りです。
クロセが見積もってもらった木質パネル接着工法では標準でUA=0.54、高断熱仕様で0.43となっています。
断熱材には高性能グラスウール16kを使用しており、外壁部は標準で90mm、高断熱仕様で120mmだそうです。
天井や床下はわかりませんが、UA値から見るに高断熱仕様であれば悪くないかなという印象です。
ただここもC値の表記がないのが残念ですね。
換気システムについては第1種換気システムが標準なのは温熱環境的にはいい感じ。
ただ、積水ハウス同様コストがやっぱり高すぎますね。
クロセはアイ工務店でトリプルガラスを導入してUA=0.4の仕様にしましたが、それでもミサワホームよりも安く済みました。
デザイン面もグッドデザイン賞をもらっているのでいいと思うのですが、前述の通りクロセはデザイン面を求めていないため以下同文。
一条工務店
家は性能でおなじみのハウスメーカですね。
クロセはi-smartで見積もりを取ったので、そこで見てみましょう。
まずは窓の性能を見てみましょう。
U値0.8は国内トップクラスの熱貫流率ですね。
一条工務店はなんとこの窓が標準仕様です。
大手メーカがアルミ樹脂複合サッシのペアガラスを標準にしていることが多い中で、これは素晴らしいと言えるでしょう。
次に断熱材は以下の通りです。
性能を売りにしているだけあって、公式ページから情報が調べやすいです。
グラスウールより断熱性能が高いウレタンフォームを、かなり分厚く使用しています。
UA値もカタログスペックで0.25と非常に良く、ハウスメーカはもちろんのこと、温熱環境にこだわりのある工務店でもなかなか達成できない性能です。
C値もおおよそ0.6程度は出るということで、十分高気密といえるでしょう。
換気システムもロスガード90という熱交換率が非常に高い第1種換気システムが標準です。
これでいて大手よりもやや控えめな価格となっております。
性能に対するコスパは最高クラスでしょう。
メーカ選びに迷ったら、とりあえずで選んでもいいレベルのメーカだと思います。
外観が苦手とか、似たような見た目になりやすいという意見もあるようですが、クロセ自身は別に悪いと思いませんし、自信をもって薦められるメーカです。
クロセもぜひお願いしたかったですが、残念ながらここでも予算が足りませんでした。
ただ正直、アイ工務店と比較しても圧倒的にうらやましい性能をしています。
唯一のネックは人気すぎて工期が長くなりがちなところですかね。
断熱性・気密性の重要性がもっと知れ渡ると、ほとんどのメーカは一条に駆逐されるかもしれません。
ヤマト住建
知名度はそこまで高いメーカではありませんが、温熱環境にかなり力を入れているメーカです。
コスト的には一条よりもさらに控えめな価格で、クロセはアイ工務店と最後まで迷いました。
今回はクロセが希望したエネージュWとエネージュUWを見ていきましょう。
どちらもヤマト住建の主力商品です。
まずは窓の性能ですね。
ホームページには詳細な仕様が載っていませんでしたが、確かエクセルシャノン製のオール樹脂トリプルガラスがエネージュシリーズの標準です。
フレームが太くやぼったいという難点はあるものの、断熱性能は高いです。
また、窓ガラスだけを交換できるという特徴があり、ガラスが割れたり、性能的に古くなってきても交換ができるのは強みかと思います。
次に断熱材ですね。
左側はエネージュW、右側はエネージュUWの断熱仕様になります。
エネージュWでもUA値は0.43と悪くないですし、エネージュUWですと0.27と一条にはわずかに及ばないものの、ハウスメーカとしてはかなり高レベルな断熱仕様といえるでしょう。
C値も1.0以下と表記してくれているのはありがたいですね。
実際の値はもっと良いとも聞きます。
唯一気になる点はエネージュWの屋根断熱ですね。
正直ここだけは物足りない気がしますので、少なくとも100mm、お金に余裕があればエネージュUWと同じ仕様にしてもらったほうがいい気はします。
換気システムも熱交換型の第1種換気が標準ですし、温熱環境はかなり優れています。
最近では家庭用のエアコン1台で家全体を温度調整できるYUCACOシステムを積極的に売り出しており、価格的には安くないですが、大手ハウスメーカが採用しているような大掛かりな空調システムよりは控えめなコストですし、悪くないかなとも思います。
前述のとおり、コストは一条よりもさらに控えめな価格となっていますが、その割には性能も悪くないので、一条にしたかったけどちょっとお値段が…という方は候補に入れてもいい気がします。
アイ工務店と比較すると断熱性能では上で、価格はちょっとお高めでした。
ただ、各種設備のサービスがアイ工務店のほうがよく、結局そちらを選んでしまいました。
その他の部分では、屋根材はスレートが標準とちょっといまいちな印象でしたが、外壁は私が聞いたときはFUGEが標準と悪くないですし、防蟻もエコボロンを使っています。
制震バンパーのエヴォルツも聞いているかぎりよさそうですね。
使っている部材は全体的にそんなに悪くない印象です。
余談ですが、ヤマト住建は現在非常に人気が出てきているようです。
温熱環境へ注目が集まり、一条工務店の人気が高まっていますが、その分坪単価も年々上がってきており、コスパは相変わらずいいものの、ひと昔前の様に安いとは言えなくなってきました。
そういった人たちが似たような仕様で価格の安いヤマト住建に注目し始めているようです。
かつ、ヤマト住建は各所に独自の営業所をすでに持っており、その先行投資が少しずつ実ってきているようです。
アイ工務店も売り上げでは負けないように頑張っているようですが、まだまだ会社が若く、営業範囲を広げるためにお金がかかるため、ヤマト住建ほど利益率は高くないとおっしゃっていました。
クロセは昔の記事にひと昔前の一条工務店的な立ち位置になるかもと評していましたが、本当にそういった未来が来るかもしれません。
終わりに
最初に相見積もりをしてから約10か月が経過し、再びそれらのメーカを見てみましたが、当時よりも自信をもって評価できたかなと思います。
しかしたったこれだけの情報を集めるだけでも結構苦労しますね。
特に大手はその傾向がある気がしますが、数値で示している情報を探すのに苦労します。
なんとなく数値よりもイメージで押していますね。
逆に一条やヤマト住建は断熱仕様とかカタログスペックが一瞬で見つかりましたからね。
ただ個人的にはもっと細かい情報がやっぱりほしいなと思いますね。
屋根は何が標準か、外壁は、床材は、内装材は、水回りは…
展示場に来てほしい戦略なんでしょうが、あまりにも情報が少ないと思います。
だからこそ施主ブログの情報って貴重だなって感じますね。
メーカのホームページよりよほどいろいろなものが見えてくる気がします。
話がそれましたが、今回再評価をしてみて、温熱環境を求めるだけならミドルコストぐらいのメーカでも十分というかそっちのほうがやりやすいなと感じました。
見た目の豪華さを求めないなら、大手を避けるというのはよい選択だと思います。
では。
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