エアコン1台で全館暖房をしてみた

高気密・高断熱
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日本全土でコロナウィルスが猛威を振るっておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
クロセはいつもと変わらず通勤しております。(´∀`;)

全国的に学校は休みになっているようで、うちの会社でも休みになった子供の面倒を見るために特別休暇を取れるようになるなど大きく影響が出ています。

姉の家では家で引きこもるためにNintendo Switchのカラオケをやる気満々とか。笑

ただ案外こういう時こそ基本が大事ですよね。
手洗い、うがい、食事、そして睡眠。
皆さん、どうかご自愛くださいませ。

では本編です。

高気密高断熱の家を建てたらだれもが一度は試す空調方法。
そう、家庭用のエアコン1台での全館風空調ですね。

クロセ家も実は家全体を20畳用のエアコン1台で空調をしております。
家全体の延床面積はおおよそ38坪。

上記の結果各部屋の温度がどのようになったか、参考までに書き起こしたいと思います。

ではどうぞ。

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クロセ家の温熱環境

まずはクロセ家の温熱環境に関する情報を提示しておきましょう。

UA値 0.4
C値 0.26
延べ床面積 38坪
エアコン ノクリアX 20畳用(AS-X63J2W)
設定温度 24℃
計測時の外気温 おおよそ5℃程度

また、間取りは以下の図の通りです。

エアコンは1Fの階段下にあり、矢印の方向に温風を流しています。
赤く線を引いている扉は空調時に閉めている扉です。
紫色の丸印は気温の測定箇所です。

測定には以下の温湿度計を使用しました。

温湿度計本体とは別に個別のセンサーがあり、それを用いることで同時に2か所計測することができます。

そこで、本体は常にリビングに、センサーは各計測箇所に置くことで、リビングとどれくらい温度差があるかを計測していきます。

温度計測結果

リビングと2F廊下

リビングと2F廊下はそれぞれ赤丸の箇所です。

位置関係は上下にあります。
そして温度差はこんな感じでした。

上がリビング、下は2F廊下です。
なんと2F廊下のほうがエアコンのある1Fのリビングより気温が高くなっています。

熱は上に逃げていく性質があることを考えると自然ではあるんですが、まさかエアコンがある階よりも温かくなるとは思っていませんでした。

あと、空気が交換されるように設けたリビング階段の吹き抜けがうまく機能しているようでほっとしました。

余談ですが、床の温度も1Fより2Fのほうが高い気がします。
そのうち計測してみたいですね。

リビングと2.5F

次はリビングと2.5Fです。

場所としては先ほどの廊下の更に上にある感じです。
温度差はこんな感じでした。

温度差は2度弱といったところでしょうか。
廊下ほどではないですが、1Fのエアコンからでもそれなりに温まっています。
かつ今回は2.5Fに行くための階段にある扉を閉め切っている状態です。

扉の下には空気を通す隙間があるので多少暖かい空気が通っているのでしょうが、やはり扉を閉めていると温度の伝達が鈍るようです。

リビングと洗面所

次はリビングと洗面所です。

位置的には同じ階の隣の部屋にあります。
リビングと洗面所の間は扉を解放した状態です。
この時の温度差は以下の通りです。

温度差は1度程度ですね。
リビングと2F廊下はほとんど温度差がありませんでしたが、隣関係にある洗面所は1度ほど温度差が発生しています。

空気は温度差がある場合、左右より上下に動くと理論では知っていましたが、それを実体験することができましたね。

リビングと1F廊下

次はリビングと1F廊下です。

位置関係は隣です。間の扉は閉め切った状態です。
この時の温度差は以下です。

温度差は7.5℃ですね。
1Fの廊下はかなり冷えていることがわかります。
理由は以下の記事にも書いていますが、クロセ家の1F廊下は外気温の影響を受けやすい間取りになっています。

それに加えて、熱が伝達しにくい隣同士の関係にあり、扉も閉め切っています。

外気温の影響を受けやすいことに加えて、熱が伝わりにくいため、温度差が大きいですね。

リビングと2F主寝室

次はリビングと2F主寝室です。

2Fに昇って、そこからさらに横へ移動するような位置関係です。
主寝室の扉は閉めていません。
そして温度差は以下の通りです。

気温差は3度程度ですね。
2F廊下とリビングは同じ温度でしたが、やはりそこから横に行く位置にあるため温度差が出てしまっています。

加えて、以下の記事で書いているように、主寝室はやや外気の影響を受けやすい間取りになっています。

ただ寝るにはかえっていい気温かもしれません。(´∀`)

リビングと子供部屋

最後にリビングと子供部屋です。

階段を昇って、隣の部屋に行く感じですね。
位置関係的にはリビング-主寝室の関係に近いです。
ただし、子供部屋は扉を閉め切っています。

温度差は以下の通りです。

温度差は6度弱です。
主寝室-リビングの差が2度弱であることを考えると、同じ位置関係にある子供部屋はかなり温度差が大きい結果になりました。
主寝室と子供部屋の差は扉を開けているか閉めているかなので、これによって温度差が生じていると考えられるでしょう。

エアコン1台で家中を空調する場合、専用の通り道を用意しておかないと扉を開けた状態にしておかないといけないことがわかりました。

まとめ

今回は色々な条件下で温度を測定してみました。
リビングの温度を22度と考えると、各部屋の温度はおおよそ以下のようになります。

外気温はおおよそ5度程度のようでした。(天気予報アプリ調べ)

日射の有無や外気温によっても差は上下するでしょうが、温度を測ってみて感じたことは以下の通りです。

・温度は横よりも縦のほうが自然に伝達されやすい
・扉の下には通期のための隙間があるが、閉めると伝達が大きく鈍る

上記の点を考慮すると、エアコン1台で空調をする場合はまず横に風が動くように工夫が必要そうです。
一番手っ取り早いのはサーキュレータをいろいろな場所に設置することでしょう。

もう1つは扉を閉めている場所も空調するための工夫です。
最近では床下エアコンや屋根裏エアコンというのが流行っていますが、あれは天井や床下に河口部を設けて(通称ガラリ)そこから空気を流し込みます。
これなら扉を閉めても気温を伝達できそうです。

エアパスファンを用いるという手段もあります。

「エアパスファン」の画像検索結果

壁に埋め込む扇風機みたいなもので、壁を隔てた場所から空気を引っ張ってくることができます。

いずれにしても、本格的にエアコン1台で空調をする場合は、設計時から綿密に計画を練る必要がありそうですね。

これから家を建てる人は、こういった空調計画もしっかり詰めておくと、より快適性の高い家に仕上げることができますので、ぜひしっかりと考えてみてください。

床下エアコンや屋根裏エアコンを採用するなら、実績のある工務店にお願いすることをお勧めします。

では。

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